中古で買ったステップワゴンのスペアキーを作ろうと思ったら、なんとコレ、イモビライザー。
中に電子回路が入っていて、車体側の信号と一致しなければエンジンが掛からない仕組みのキーです。
鍵屋さんに聞いてみると、信号の複製なども含め、合鍵を作ると1万円くらい掛かるとか‥。
ふと、ひらめいちゃいました!
って事は、同じ形状の鍵を、自分で複製して作ったら、どうだろう!?
(例えばソレを盗まれても)ドアは開けられるけど、エンジンを掛けて
車を動かすことは出来ないじゃん!!
‥ちなみに、僕はオッチョコチョイなので、何度かバイクや車の鍵を無くして困った経験が有ります。
以前、S-MXに乗っていた時は、スペアキーに磁石を付けて、某所に隠しておきました。
これ、イザという時には安心だけど、車を盗まれる危険性もはらむ、諸刃の技。
(管理責任‥。特に、事故を起こされるとヤバイです)
⇒ 以前の記事:
鍵屋さん
ステップワゴンの場合は、イモビライザーなので
エンジンは掛けられない、という安心感。
そう、
本当のスペアキーは、秘密の場所に隠しておけば、いいんです。
さっそく、樹脂でコピー・キーを作ってみました。
以下、写真で。
まずは、油粘土に鍵を埋め込んで、周りを囲って型枠を作ります。
離型剤は、クレオスのMr.シリコーンバリアー。
これ、万能で使い勝手の良い製品です。
⇒
Amazon Mr.シリコンバリアー VM008
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左:シッカリ0.1g単位で計り、硬化剤を混ぜます。 / 中、流し込み。 / 右:完成した型枠。
今回は、型取りに、FRP用ポリエステル樹脂を使いました。
安いので、こういうクダらない工作に使っても、惜しく有りません。
そして、シッカリと硬化剤の量を測って、撹拌・流し込み。
無事に両面の型枠が取れました。
以前、FRP素材のコツを、いろいろまとめています。 ご参考下さい。
⇒ 硬化剤 …その一滴の重さ
⇒ 樹脂の収縮率について (ポリエステル/エポキシ樹脂、各種実験)
⇒ 注型(流し込み)での、簡易プラスチックパーツ作り!
⇒ FRP用樹脂の硬化時間(実験編)
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左:ガラス繊維をセット / 右:気泡が入らないよう、たっぷりと流し込み、圧着します。
このようなポリエステル樹脂は脆いので、繊維強化が欠かせません。(鍵穴内部で折れたら大変)。
完成した繊維強化プラスチック(FRP)は、とても軽量で頑丈に仕上がります。
今回は、白く着色しておきました。 (後から考えたら、黒の方が良かったかも‥)
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硬化後、型枠から取り出します。 わずかに縮むので、このくらいバリが有っても、丁度良い位です。
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左:ドリルで穴あけして、ネオジウム磁石を埋め込みます。 / 右:車体のどこにでもくっつきます!
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完成! ちゃんと全ての鍵穴で、解錠、ロックができることを確認!!
というわけで完成した、手製のコピーキー。
ドアの解錠ができて、イグニッションを回すとカーラジオも聴けます。
でもエンジンは掛けられないという
ダミー(偽物)。 ‥ある意味安全な、スペアキーの出来上がりです。
これで、マラソン大会の後で鍵が無いことに気がついても(orz)、もう大丈夫!
さぁ、本物の鍵を、どこに隠そうかな!!