T10×31mm 高演色LED製 室内灯の自作方法 (自動車用)

IGU

2014年06月21日 22:47



ふと思いたって、ステップワゴンの室内灯をLED化してみました。

平均演色評価数(Ra):90の、高演色LEDを使った、色の判別がしやすい明かりです。
 ⇒ 高演色LED OSWR4356D1A レビュー

今回の自作ランプは、10個400円のLEDと、適当な銅パイプ。そして抵抗10本。
材料代は、ランプ5個で、600円以下です。

ちなみに、近所のホームセンターでは、 T10×31mmのLEDランプが、1個1000円くらい‥。

LEDランプは、以前にも作っていますが、今回はかなり簡略化してみました。
ほんの2~3時間の工作です。

以下写真で。

まずは、2ミリ厚のアクリル板を切り出して、ドリルで5ミリの穴を開けます。

そしてグラインダーで両端を細く削っておきます。

こういう小物作りは失敗しがちなので、多めに作って、出来の良いものから使うと、効率的です。

ギリギリの個数で作り始めると、失敗する度に、1個のためにまた最初から作りなおしになります。




左:メッキ工房で、ニッケルメッキ。  /  右:パイプカッターで銅パイプをカット。

ランプ両端の電極には、8ミリの銅パイプを、短く切って使用。

銅パイプのカットは、パイプカッターを使いました。 ダイソーで400円で売っている工具です。
 (銅パイプは、大判カッターでコロコロしても切れます)

僕は自宅でメッキできる「めっき工房」を持っているので、銅パイプにニッケルメッキしておきました。
 ⇒ 自宅で簡単メッキ! めっき工房を使ってみたレビュー
銅のままでも大丈夫ですし、錆びるのが気になるなら、紙やすりで磨いてハンダメッキという手も有ります。

一応、市販でもT10タイプのソケットは売っているのですが、ルームランプは誰が見るわけでも無いですから、実用本位で作っていきます。

ちなみに、T10 ソケットは、直径8.4mmなので、わずかに銅パイプの方が細いです。
テンションがかかるので、車に実際に組み込んでみても、特に問題は有りません。


左:電極に抵抗を2本づつハンダ付け。  /  右:LEDのリード線を、電極にハンダ付け。

作業を簡略化するため、金具の内側ではなく、外側にリード線を出して、ハンダ付けします。
今回のLEDは8.5Vタイプなので、300Ωの抵抗を準備しました。

まずは、金具に抵抗2本を差し込んで、リード線を曲げて固定してから、金具にハンダ付け。

次に、穴を開けたアクリル板にLEDを瞬間接着剤で取り付け、同じくリード線を金具にハンダ付け。

両方を合体させると、T10型電球もどきになるというわけ。 簡単!!

写真:自作LED室内灯の、表裏の様子。 配線は、とってもシンプルです。



完成したT10型高演色LED電球。

あとは絶縁と固定のために、エポキシパテなどでスキマを埋めていきます。

今回は、オリジナルの透明パテを使って仕上げました。

完成したら、さっそく、ステップワゴンに組み込みです。

明るさはノーマルと同じ程度ですが、LEDは明るく眩しく感じられます。 (今回の自作ランプは32ルーメン)

ちなみに、電球とLEDの明るさの違い、高演色の見え方の違いは、以前に別なエントリーで書いてます。
そちらも合わせて見て頂けると、参考になるかと思います。
 ⇒ 自動車用、高演色LEDマップランプを自作してみた!


 

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