今回は、「
必要は工作の母?」的な部品作り。
お仕事で時々、悩んでいたのが、工具を使う際の電源の確保。
というのも、電動工具や延長コードの配線はとても太く、ちょっとした「すきま」を通すことさえ出来ません。
そこで、極薄の、すきまケーブルを作ってみました。
鉄を削る際の粉塵や、塗装の粒子を、部屋の中に入れずに作業できる優れものです!!
以下、写真にて。
用意したのは、0.5mm厚の銅板。 延長コード、ギボシ、他。
延長コードは15アンペアタイプを用意しました(100均)。
ケーブルを切って、銅線の太さを調べると、約1ミリ×2ミリ。
ということは、0.5mm厚の銅板だと、幅4ミリ有れば大丈夫かな?
念のため、銅板を幅10ミリでカット。
⇒ 参考ページ:
アルミ板の切り方
「焼きなまし」と言って、銅は赤くなるまで焼いて、水で冷やすと、とても柔らかくなります。
今回のすきまケーブルは、曲げるシーンが多そうなので、その対策。
銅板は、そのままでも良いけど、せっかくなのでメッキしてみました。
前に買った『めっき工房』を使うと、カンタンにニッケルメッキができます。
⇒
自宅で簡単メッキ! めっき工房を使ってみたレビュー
事前に焼け焦げた酸化物を削って、磨いて、メッキしたら、銅線をハンダ付け。
幅5ミリの透明なプラ版を間に置いて(位置決め用)銅板を並べ、100均の防犯フィルムと透明両面テープで挟んで接着。
今回は、配線にギボシを付けて、途中で分割できるようにしておきました。
これで、5ミリくらいのすきまが有れば、ケーブルを通せるようになります。
じゃーん!
the パワー・ すきまケーブルの、完成です!!
さっそく、実戦投入。
写真は、とある錆びた玄関ドアの、補修作業です。
サンダーでサビた箇所を切り取り、対策をして、塗装仕上げ。
僕は補修屋というお仕事をしており、こういう作業も、お手のものです。
⇒
なおす人(なおすんちゅ)日記
今回はドアを閉めて作業できたので、部屋の中への粉塵の侵入が、最小限で済みました。
▲完了した、ドアの補修。 ちなみに、僕はほとんどの色を、その場で再現できます。
サビたドアは、無事に対策が終わり、ほぼ元通りに修復できました。
こういった作業は、養生(ようじょう:まわりを汚さないような対策)が大変なので、その分でも、とても効率的に仕事が進められました。
まさに、必要は工作の母ですねー。