ALPINEのカーコンポにAUX入力する方法(Ai-NETピンアサイン)

IGU

2012年02月15日 19:46




僕のホンダS-MXに付けているカーコンポ、ALPINE ( アルパイン ) CDA-9807J。
だいぶ古いモデル ( 2003年~ ) だけど、MP3のCDも聞けるし、デザインも好みだし、お気に入りの一品です。

このコンポを、ふと、iPhoneで鳴らしてみようと思い立ちました。


確か、コンポの裏側にRCA端子があったハズ‥。

そう思いながら、車のデッキ周りの内装を外し、iPhone、ライン出力用、ドックコネクタの作り方! で作成したコードを繋いでみます。

アレ? 鳴らないぞ!?。
試しに、コンポのボリュームをMAX35まで上げると、スピーカーから音楽が聞こえて来ましたが‥。

なんか、変だなぁ。
慌てて説明書を見ると、これは出力用。 サブウーファーとかを繋ぐための端子のようです。
(なぜ鳴ったんだろう? 笑  ‥でも、壊れなくてよかったー)


うーん、そのままでは、ダメですかー。

気を取り直してネットで検索してみると、ALPINEではAi-NETという規格の接続コネクターからAUX入力ができるようです。
RCA → Ai-NET は、KCA-121Bという変換ケーブルで実現できます。
価格は1,800円程度。 しかし、とあるQ&Aサイトでは、このケーブルで繋いでも、音声が出なかったという情報もあり、買うのを躊躇(ちゅうちょ)してしまいます‥。

どうしたもんかなぁ‥。

そうだ‥、作っちゃえ! (こればっか 笑)


Ai-NET ピンアサイン


ネット情報では、ピンそれぞれの役割は、図のような感じです。

<ピンアサイン>
1 : SEL3
2 : SEL2
3 : REMOCON
4 : ビデオ入力
5 : 音声(R)入力
6 : 音声(L)入力
7 : GND
8 : S-GND

コネクターそのものを作るのは面倒ですが、AUX関連だけなら、3~4本のコードを物理的に繋げれば、入力可能となるハズ。

使うピンは、5、6、7番ピン。 (試してみたら、コントロール・ピンは繋がなくても大丈夫でした)


Ai-NET AUX入力(RCAコードの取り付け)


さて、コンポの裏側にある、Ai-NET端子に、どうやって配線を繋げるか‥。

適当な素材をジャンク箱で探すと、電子工作用のベークライト基板(厚さ1mm)を発見。
これが丁度良い厚みで、横幅を削って差し込んでみると、スッと適度な摩擦感を持って入って行きます。



赤、白、黒の電線を用意して、それぞれに繋げられるよう加工します。

剥いた電線の先端を少し曲げ、削った基板に瞬間接着剤で固定。 固まったら、ビニールコードも接着しておきます。 (長期間使う場合は、銅の露出部分にハンダメッキ推奨)





代用ピンをコネクターに差し込んだら、ホットボンドで固め、秋月電子で30円で買ったRCAコネクターを取り付け&ハンダ付け。
実に簡単な工作です。 


‥実験してみましょう。

CDA-9807J本体のセッティングの項目から、AUX入力を有効にします。
(Fキー3秒 → AUXを選択 → ONに設定)

いきなりiPhoneで試すのは怖いので、ラジオでチェック。
3.5mmジャック → RCAコードで繋ぐと、ラジオの音が車のスピーカーから聞こえて来ます。 やったー!!





改めて適当な車載フォルダーを作り、iPhoneを繋ぐと、カーコンポからプレイ中の音楽が聞こえてきます。

299円のFMトランスミッターも持っているけど、やっぱり、こっちの方が音質がいいかな‥。


結局、かかった費用はRCA端子代の30円~ ( + コード&コネクター代 )。 自分で作ると格安ですねー。


アルパインに限らず、今時、だいたいのカーコンポの入力端子のピンアサインは、ネットで調査可能だと思います。
‥ちょっと興味が沸きませんか?

という訳で、今回は簡単・格安にiPhoneの音楽をカーコンポにAUX入力する方法でした。

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