蛍光灯80ワット! 高演色作業灯の製作!!

IGU

2011年11月06日 22:28



今回は、補修関連のお仕事に使う、道具制作のお話。

深夜、大理石の床の補修作業をするため、照明設備を作ってみました。

使うのはもちろん、高演色蛍光灯
一般には知られていませんが、色の再現性に特化した照明で、Ra(演色評価数)=99の品です。
 過去記事 → 高演色蛍光灯(色の道 正しい「光」を求めて! Ⅳ)

メーカーの説明では、次の通り。

特長:
●高演色形蛍光体を使用して、演色性を向上させたランプです。
●自然の昼白色に近く、色を忠実に再現する目的の照明に適しています。
●色あせの原因である紫外線をカットし退色を少なくしました。
●色温度5000K Ra99

用途:
●印刷物などの色検査
●写真店
●博物館、美術館
●店舗の高級品陳列コーナー
●呉服店
●画廊、美術品店
●病院の診察室

太陽の光が(Ra)= 100ですから、それと、ほぼ同じ!
色を合わせるための調色用の照明としては、現在、ベストに近い明かりでしょう。

このランプは通常の蛍光灯と扱い方は同じなので、市販の照明器具で使えます。 今回は、ホームセンターで40W×2 グロースタート式の照明器具を購入。 高演色蛍光灯はAmazonで、FL40S・N-EDL-NUを注文しました。


組み合わせる台座は、木やスチールで自作しようかとも思いましたが、ホームセンターで見つけたパイプハンガーを流用。 キャスター付きで移動も簡単です。 これが激安、なんと780円。
(自作での台座作りでは、2,000円以上かかりそうだったので、ラッキー!)

以下、高演色作業灯の、作り方です。



脚部に使う「パイプハンガー」を買ったら、各パーツをホームセンターで貸してくれる高速カッターで切り分け、加工してしまいます。 (沖縄のホームセンター、メイクマンにて‥)




加工したパイプハンガーの鉄パイプを、照明器具にビス止めし、さび止め処理したら、パイプハンガーと同じように組み立てていきます。




現場で、何かをぶつけてガラスの蛍光灯を割ってしまわないよう、カバーを取り付けます。
100均で買ったメッシュの金具を折り曲げ、照明器具に開けた穴にタイラップで固定したら、ピッタリ!



▲完成した、高演色作業灯 80W!  数メートルの範囲が、正しい光で、照らされます。

下側のアーム2本は、水道用の塩ビ管で延長しましたが、さすがにこれは強度が無かった(笑)。 ‥あとで差し替える予定。
たぶん、19mmの農業用パイプが、ピッタリサイズのハズ。

実際に使ってみると、キャスターが付いているので移動も楽だし、高さや角度の調整も自由自在。 明るさ、色の質とも、完璧です。

今回の床の大理石補修は、欠けや穴を、石材用樹脂で同じ色を作って充填。 修復して研磨するという作業。

色合わせは通常、夜間は難しいのですが、自作ランプのお陰で、作業が、捗ります!!

実戦投入後、すでに一週間。 久々に、納得の工作です!

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