エアブラシ用! 激安・手動コンプレッサー、実験編!

IGU

2011年09月01日 19:58



半年ちょっと前の事‥。

手動の噴霧器を使って、エアブラシを吹けるのではないか? と、ブログに書いた事があります。


ネタというか、思い付きですが、その記事に意外とアクセスが有るんです。
(今見たら、累計3000人ほど、訪れてます)

皆さん、いろいろと期待する所がありそうで‥。
そんな記事を書いた責任を取って、今回、実際に試してみました(笑)。


噴霧器 = 手動コンプレッサー?


噴霧器とは、タンクの中に農薬や液肥などを入れ、手動ポンプで空気を加圧し、液体を噴霧する機械です。

液体を入れなければ、空気を圧縮できるエアタンク‥。
ホースの先に、エアブラシを付けたら、どうなるか?

←写真:5リットルの噴霧器。980円。



▲左:噴霧器のホースにジョイントを差し込み。 / 右:針金で縛り、エアブラシに接続。

ホースの先に1/8規格のエアー・ジョイントを付け、エアブラシ(口径0.3)に接続。
工作はこれだけです。
ちなみに、5リットルの噴霧器がネットで980円。ジョイントは180円くらいでした。


吹けるけど、疲れるなぁ‥



▲左:噴霧器の一部に、ちょうどガンが固定できました。便利! / 右:実際に塗装しているところ。

今回、小さな缶を塗ってみました。 (光を避けたい薬品の容器に使うため)

噴霧器は、あまりポンピングしても、吹き出しのエア圧が高くなり過ぎるので、50回でストップ。
この状態で試してみると、だいたい30~40秒はエアブラシを吹けます。 (その後は圧が弱くなり、塗料がうまく飛びません)

実際に塗装してみると‥。

50回のポンピングを、計5回、‥で、何とか吹き終わりました。(今回の白ペンキは、あまり隠蔽が良くないのか、黒い缶を塗るのにけっこう時間がかかりました。)


約250回空気を圧縮して、3分くらい吹いた計算になるでしょうか。
かなりお疲れ様な結果です。



レギュレーターを試してみる!


それなら、めいっぱい空気を圧縮しておいて、圧力はレギュレーターで調整したらどうだろう?

レギュレーターとは、高圧のエアを、好みの一定の圧力に調整してくれる機械です。
これ、金物屋(職人用の店)で、1,000円くらい。

アダプターを介して、取り付けてみます。


僕の噴霧器は、50回を過ぎたあたりからハンドルが重くなりはじめ、めいっぱいポンピングすると、だいたい90回位で危険防止の圧力弁が開きます。
ここから、レギュレーターを調整し、吹きやすい圧力に調整。

再びフル・ポンピングして試すと、こんどは1分~1分30秒程度、一定圧でエアが続きました。(その後もだらだらと30秒くらい吐出が続きます)


メリット・デメリット‥


最近は、コンプレッサーやエアブラシも安くなりました。
左のセット(コンプレッサー+エアブラシ)でも、ネットだと3,000円ちょっとで買えます。

ただ、僕は屋外で吹くことが多いため、模型用のコンプレッサーでは、ちょっと圧が弱いんです(塗料が風で飛んでしまいます)。
注:この程度の圧力で良いのなら、噴霧器コンプレッサーでも2分持つかも‥

あと、電源確保の問題もありますし‥。


エアー缶だと、一本1,500円。専用ホースやジョイントで2,000円くらい。
毎回使い捨てだし、予備のエア缶も必要です。

対して、今回の噴霧器バージョンだと、初回に2,000円ちょっとの支出で、あと必要なのは根性と体力。
エアブラシを吹いている間、他の人にポンピングして貰えば、ほとんど無制限に使えます。(弟か弟分が必要ですが‥笑)


という訳で、なかなか微妙な結果に終わりました。 (やっぱ、ネタですかねー)



まぁ、誰かが人柱となって実験結果を公開しないと、曖昧(あいまい)なアイデアだけがひとり歩きしてしまいます。

今回の記事で、言いだしっぺの責任、取れたかな。

  → 前回の記事:エアブラシ用、激安手動コンプレッサー!  を思い付いた。



PS:
僕は、エアブラシを補修の仕事で使うことが多く、屋外で調色して、ちょこっと吹いては移動する。という使い方が大半です。

PS2:
先日、ネットで良さそうなエアブラシ用コンプレッサーを注文したので、届いたらレポートします。

2016 09追記
もっと実用的な方法を思いつきました!
⇒ エアーダスターで塗装用エアブラシを吹く!


 

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