半年ちょっと前の事‥。
手動の噴霧器を使って、エアブラシを吹けるのではないか? と、ブログに書いた事があります。
ネタというか、思い付きですが、その記事に意外とアクセスが有るんです。
(今見たら、累計3000人ほど、訪れてます)
皆さん、いろいろと期待する所がありそうで‥。
そんな記事を書いた責任を取って、今回、実際に試してみました(笑)。
噴霧器 = 手動コンプレッサー?
噴霧器とは、タンクの中に農薬や液肥などを入れ、手動ポンプで空気を加圧し、液体を噴霧する機械です。
液体を入れなければ、空気を圧縮できるエアタンク‥。
ホースの先に、エアブラシを付けたら、どうなるか?
←写真:5リットルの噴霧器。980円。
▲左:噴霧器のホースにジョイントを差し込み。 / 右:針金で縛り、エアブラシに接続。
ホースの先に1/8規格のエアー・ジョイントを付け、エアブラシ(口径0.3)に接続。
工作はこれだけです。
ちなみに、5リットルの噴霧器がネットで980円。ジョイントは180円くらいでした。
吹けるけど、疲れるなぁ‥
▲左:噴霧器の一部に、ちょうどガンが固定できました。便利! / 右:実際に塗装しているところ。
今回、小さな缶を塗ってみました。 (光を避けたい薬品の容器に使うため)
噴霧器は、あまりポンピングしても、吹き出しのエア圧が高くなり過ぎるので、50回でストップ。
この状態で試してみると、だいたい30~40秒はエアブラシを吹けます。 (その後は圧が弱くなり、塗料がうまく飛びません)
実際に塗装してみると‥。
50回のポンピングを、計5回、‥で、何とか吹き終わりました。(今回の白ペンキは、あまり隠蔽が良くないのか、黒い缶を塗るのにけっこう時間がかかりました。)
約250回空気を圧縮して、3分くらい吹いた計算になるでしょうか。
かなりお疲れ様な結果です。
レギュレーターを試してみる!
それなら、めいっぱい空気を圧縮しておいて、圧力はレギュレーターで調整したらどうだろう?
レギュレーターとは、高圧のエアを、好みの一定の圧力に調整してくれる機械です。
これ、金物屋(職人用の店)で、1,000円くらい。
アダプターを介して、取り付けてみます。
僕の噴霧器は、50回を過ぎたあたりからハンドルが重くなりはじめ、めいっぱいポンピングすると、だいたい90回位で危険防止の圧力弁が開きます。
ここから、レギュレーターを調整し、吹きやすい圧力に調整。
再びフル・ポンピングして試すと、こんどは1分~1分30秒程度、一定圧でエアが続きました。(その後もだらだらと30秒くらい吐出が続きます)
メリット・デメリット‥
最近は、コンプレッサーやエアブラシも安くなりました。
左のセット(コンプレッサー+エアブラシ)でも、ネットだと3,000円ちょっとで買えます。
ただ、僕は屋外で吹くことが多いため、模型用のコンプレッサーでは、ちょっと圧が弱いんです(塗料が風で飛んでしまいます)。
注:この程度の圧力で良いのなら、噴霧器コンプレッサーでも2分持つかも‥
あと、電源確保の問題もありますし‥。
エアー缶だと、一本1,500円。専用ホースやジョイントで2,000円くらい。
毎回使い捨てだし、予備のエア缶も必要です。
対して、今回の噴霧器バージョンだと、初回に2,000円ちょっとの支出で、あと必要なのは根性と体力。
エアブラシを吹いている間、他の人にポンピングして貰えば、ほとんど無制限に使えます。(弟か弟分が必要ですが‥笑)
という訳で、なかなか微妙な結果に終わりました。 (やっぱ、ネタですかねー)
まぁ、誰かが人柱となって実験結果を公開しないと、曖昧(あいまい)なアイデアだけがひとり歩きしてしまいます。
今回の記事で、言いだしっぺの責任、取れたかな。
→ 前回の記事:
エアブラシ用、激安手動コンプレッサー! を思い付いた。
PS:
僕は、エアブラシを補修の仕事で使うことが多く、屋外で調色して、ちょこっと吹いては移動する。という使い方が大半です。
PS2:
先日、ネットで良さそうなエアブラシ用コンプレッサーを注文したので、届いたらレポートします。
2016 09追記
もっと実用的な方法を思いつきました!
⇒
エアーダスターで塗装用エアブラシを吹く!