2011年04月02日
職人の工具箱を、大公開!
僕は本業のWEB屋のかたわら、もうひとつ仕事を持っています。
それは、石材補修の職人。
他にも、将来の自作の家造りのため、いろいろな現場に出没しています。(沖縄に土地を買って、準備中)
2足のワラジを履いている理由は、以前、書いたっけかな‥。
簡単に言うと、セカンド・オプション! (‥WEB屋に老後はありません、たぶん‥。 泣)
まっ、僕は他にもいろいろと(NPOとか)、やっていますが‥。
さて、今回は、とある職人の工具箱を公開しちゃいます。(って、僕の事だけど)
技だけで稼ぐ職人の道、興味ありませんか?
職人として最初の数年は、市販の工具箱を使っていましたが、すぐに必要な機材が入りきらなくなりました。
そのため、ホームセンターで家庭用のバスケットを購入。
これが丁度良いサイズで、何年か、愛用しています。
が、何かの拍子に底に穴が開いてしまったので、修理がてら改造してみました。
以下、写真で‥。
◆ バスケットの修理。



▲左:割れたプラスチック(接着できないポリプロピレン)を縫っていきます。 / 中:ケプラーの縫い糸。 / 右:破損部分を保護するため、プラ板を当ててコーキングでカバーします。
最初に壊れた穴を補修。 今回はケプラー繊維の糸を使って縫い上げました。
その後、補修した箇所を保護するため、適当なプラ板を当て、シリコンコーキングで貼りつけ。
◆ 仕切板の制作



▲左:MDF板(6mm)をカッターで裏表切ります。 / 中:仕切板の取り付け。 / 右:棚を取り付け。
深い箱は、縦に仕切るとスッキリします。
MDF板で仕切りを作ると、荷物がキレイに収まりました。
右端の写真は、以前作った棚。
100均で見つけたトレーをカットし、ハンガーの針金で取っ手を付けてあります。
棚は仕切りの上に乗せる形で位置が決まりました。
立体で収納できると、なかなか便利です。
写真は、僕が石材補修の仕事に出るときの機材一式。
補修用の樹脂、着色料、洗浄剤。さらにコーティングや防水、養生用の資材の他、研磨や照明、その他、様々な道具が詰まっています。
これで、だいたい7割の現場は、OK!
特に、FM沖縄が聴けるラジオは、必需品かな。
参考ページ → 高演色作業灯の作り方
これまで、バスケットの下の方は、何が入っているかイマイチ把握していなかったけど(笑)、今回の改造と整理で取捨選択できて、だいぶスッキリしました。
今回、なぜ工具箱を公開したかと言うと、他の職人の工具箱を見て、とても興味深かったから。
仕事の機能が集約された他人の工具箱は、まるで未知のおもちゃ箱のように、男心をくすぐります(笑)。
‥さて、少し話を変えます。
工事現場には、様々な職人がいます。
電気、ガス、水道の職人はもちろん、壁紙やフローリング、アルミサッシ、ペンキや左官、家具取り付け、etc‥。
例えば今、あなたが住んでいる部屋には、(その昔)目に付く製品の数だけ職人が来て、あなたが住むために作業をしていたんです。(それ以前に、各種製品を作る工場の職員さんも、大勢いますね)
そうやって、それぞれ専門の職人たちが協力し、創り上げられるのが、一軒の家や部屋なんです。
型枠や足場組みなど、チームで動く作業も多いのですが、仕上げの段階になると、ほとんどが個人事業の職人たち。
1~数人で現場に来て、誰知れず匠(たくみ)の技を施工していきます。
‥海外の人が驚くように(掃除夫ですら尊敬され、仕事に誇りを持っている等‥)、日本は職業差別が非常に少ない国です。 ただ、それでも、若干ながら、意識上の格差はあるように感じられます。
僕はここ数年、職人の仕事をかじってみて、ものすごく面白いと感じています。
長いこと(チームとして)東京で雑誌の編集や、沖縄県内の企業で広報等もやっていましたが、個人の力量で稼ぐことのできる「職人」の道、モノづくりの世界は、もっともっと注目されてもいいんじゃないかなぁ。
何かを創りだして積み上げていくのは、どんな道でも変わりはない。
‥そんな風に思うんです。
それは、石材補修の職人。
他にも、将来の自作の家造りのため、いろいろな現場に出没しています。(沖縄に土地を買って、準備中)
2足のワラジを履いている理由は、以前、書いたっけかな‥。
簡単に言うと、セカンド・オプション! (‥WEB屋に老後はありません、たぶん‥。 泣)
まっ、僕は他にもいろいろと(NPOとか)、やっていますが‥。
さて、今回は、とある職人の工具箱を公開しちゃいます。(って、僕の事だけど)
技だけで稼ぐ職人の道、興味ありませんか?
工具箱を修理、改造

そのため、ホームセンターで家庭用のバスケットを購入。
これが丁度良いサイズで、何年か、愛用しています。
が、何かの拍子に底に穴が開いてしまったので、修理がてら改造してみました。
以下、写真で‥。
◆ バスケットの修理。



▲左:割れたプラスチック(接着できないポリプロピレン)を縫っていきます。 / 中:ケプラーの縫い糸。 / 右:破損部分を保護するため、プラ板を当ててコーキングでカバーします。
最初に壊れた穴を補修。 今回はケプラー繊維の糸を使って縫い上げました。
その後、補修した箇所を保護するため、適当なプラ板を当て、シリコンコーキングで貼りつけ。
◆ 仕切板の制作



▲左:MDF板(6mm)をカッターで裏表切ります。 / 中:仕切板の取り付け。 / 右:棚を取り付け。
深い箱は、縦に仕切るとスッキリします。
MDF板で仕切りを作ると、荷物がキレイに収まりました。
右端の写真は、以前作った棚。
100均で見つけたトレーをカットし、ハンガーの針金で取っ手を付けてあります。
棚は仕切りの上に乗せる形で位置が決まりました。
立体で収納できると、なかなか便利です。
工具箱の中身と、職人の道‥

補修用の樹脂、着色料、洗浄剤。さらにコーティングや防水、養生用の資材の他、研磨や照明、その他、様々な道具が詰まっています。
これで、だいたい7割の現場は、OK!
特に、FM沖縄が聴けるラジオは、必需品かな。
参考ページ → 高演色作業灯の作り方
これまで、バスケットの下の方は、何が入っているかイマイチ把握していなかったけど(笑)、今回の改造と整理で取捨選択できて、だいぶスッキリしました。
今回、なぜ工具箱を公開したかと言うと、他の職人の工具箱を見て、とても興味深かったから。
仕事の機能が集約された他人の工具箱は、まるで未知のおもちゃ箱のように、男心をくすぐります(笑)。
‥さて、少し話を変えます。
工事現場には、様々な職人がいます。
電気、ガス、水道の職人はもちろん、壁紙やフローリング、アルミサッシ、ペンキや左官、家具取り付け、etc‥。
例えば今、あなたが住んでいる部屋には、(その昔)目に付く製品の数だけ職人が来て、あなたが住むために作業をしていたんです。(それ以前に、各種製品を作る工場の職員さんも、大勢いますね)
そうやって、それぞれ専門の職人たちが協力し、創り上げられるのが、一軒の家や部屋なんです。
型枠や足場組みなど、チームで動く作業も多いのですが、仕上げの段階になると、ほとんどが個人事業の職人たち。
1~数人で現場に来て、誰知れず匠(たくみ)の技を施工していきます。
‥海外の人が驚くように(掃除夫ですら尊敬され、仕事に誇りを持っている等‥)、日本は職業差別が非常に少ない国です。 ただ、それでも、若干ながら、意識上の格差はあるように感じられます。
僕はここ数年、職人の仕事をかじってみて、ものすごく面白いと感じています。
長いこと(チームとして)東京で雑誌の編集や、沖縄県内の企業で広報等もやっていましたが、個人の力量で稼ぐことのできる「職人」の道、モノづくりの世界は、もっともっと注目されてもいいんじゃないかなぁ。
何かを創りだして積み上げていくのは、どんな道でも変わりはない。
‥そんな風に思うんです。
Posted by IGU at 21:58│Comments(5)
│工事現場 関連
この記事へのコメント
ただただ尊敬です
職人の家で育ったので職人ていいなぁと思います
つぶしが利くのもいいですね
人間明日のことはわかりませんから
IGUさんの生きる力は素晴らしいです
どんな家が建つのか楽しみにしております^^
職人の家で育ったので職人ていいなぁと思います
つぶしが利くのもいいですね
人間明日のことはわかりませんから
IGUさんの生きる力は素晴らしいです
どんな家が建つのか楽しみにしております^^
Posted by 北の魔女 at 2011年04月03日 05:12
ありがとうございます。
職人は個人個人がキッチリ評価されます。
いい加減な人は、すぐ切られるので、妥協は出来ません。
そんな仕事を、長年やっている(生き残った)職人は、もっともっと尊敬されていいんじゃないかなぁと思います。
世の中、コスト優先ですが、そうでない世界も有るような気が、するんです。
職人は個人個人がキッチリ評価されます。
いい加減な人は、すぐ切られるので、妥協は出来ません。
そんな仕事を、長年やっている(生き残った)職人は、もっともっと尊敬されていいんじゃないかなぁと思います。
世の中、コスト優先ですが、そうでない世界も有るような気が、するんです。
Posted by IGU
at 2011年04月04日 22:14

はじめまして。 f,m0556 と申します。
石の欠け補修で 調べていたら ブログを見つけて 色々 参考にさせて頂いております。
不躾な質問で 申し訳ないのですが 石材用樹脂と着色剤は 何を使用されているのでしょうか?
本当に不躾ですみません 色々と調べているのですが 沢山種類があり 迷ってしまって・・・UV樹脂は使いやすそうだとか・・・着色はしやすいのか・・・なんて感じなのです・・・。(^_^;)
石の欠け補修で 調べていたら ブログを見つけて 色々 参考にさせて頂いております。
不躾な質問で 申し訳ないのですが 石材用樹脂と着色剤は 何を使用されているのでしょうか?
本当に不躾ですみません 色々と調べているのですが 沢山種類があり 迷ってしまって・・・UV樹脂は使いやすそうだとか・・・着色はしやすいのか・・・なんて感じなのです・・・。(^_^;)
Posted by f.m0556 at 2017年06月06日 06:07
こんばんは。
石材補修の技術に関しては、師匠から習ったノウハウも有って、ココでは公開できないんです。 すみません。
自分で思い付いたコトは、このBlogや「なおす人日記」でも公開していますが‥。
UVは僕も期待して、いろいろ試してみましたが、肝心の接着性が悪い製品が多いのと色の制限(透明度)の問題で、仕事では使っていません。
石材補修の技術に関しては、師匠から習ったノウハウも有って、ココでは公開できないんです。 すみません。
自分で思い付いたコトは、このBlogや「なおす人日記」でも公開していますが‥。
UVは僕も期待して、いろいろ試してみましたが、肝心の接着性が悪い製品が多いのと色の制限(透明度)の問題で、仕事では使っていません。
Posted by IGU
at 2017年06月06日 20:42

ご回答 有難うございます。
不躾な質問でしたね・・・申し訳ございませんでした。
UV樹脂のご見解を お伺い出来ただけでも 有難いです。
私も 調べたり 聞くだけでなく 実際に色々試して 自分なりの答えを探したいと思います。
甘えた質問に 対応して下さり 有難うございました。m(__)m
不躾な質問でしたね・・・申し訳ございませんでした。
UV樹脂のご見解を お伺い出来ただけでも 有難いです。
私も 調べたり 聞くだけでなく 実際に色々試して 自分なりの答えを探したいと思います。
甘えた質問に 対応して下さり 有難うございました。m(__)m
Posted by f.m0556 at 2017年06月07日 14:49
※このブログではブログの持ち主が承認した後、コメントが反映される設定です。