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2012年12月23日

全長39mm! 「 世界最小のアイロン 」 の作り方!!

世界最小のアイロン


補修のお仕事で、ちょっとした工具を作ってみたくなりました。

全長39mm! 「 世界最小のアイロン 」 の作り方!!それは、皮の破れを直す時に使う、アイロン。
特殊なゴム系樹脂で高温で接着すると、皮を補修できるんです。


ゴムが固まる温度は、約150℃。
補修は細かい作業が多いので、家庭用アイロンでは大きすぎます。


そこで思いついたのが、ダイソーで売っている100円工具。

ホットボンド用ツールの発熱体が、確かその位の温度になったはず‥。
(昔、樹脂を焼成するオーブンを制作した時、4つくらい並列で使いました)

実際に温度を測ってみると、約160℃。 熱の損失等を考えると、ちょうど良さそうです。

以下、写真で。

注:100Vの電源で発熱体を扱う工作です。発火・感電等の恐れもありますので、十分なスキルがある人以外は行わないで下さいね。



全長39mm! 「 世界最小のアイロン 」 の作り方!!全長39mm! 「 世界最小のアイロン 」 の作り方!!
▲左:まずは温度をチェック。 ダイソーの油温計で、約160℃。 / 右:分解して取り出したセラミック発熱体。

全長39mm! 「 世界最小のアイロン 」 の作り方!!全長39mm! 「 世界最小のアイロン 」 の作り方!!
▲左:フリーハンドで設計図を書きます。 適当! / 右:固まる放熱用シリコーンで発熱体を接着。

 このへんまでは、ちゃっちゃと簡単な試作品のつもりだったのですが‥。


全長39mm! 「 世界最小のアイロン 」 の作り方!!全長39mm! 「 世界最小のアイロン 」 の作り方!!
▲左:回路が収まるよう、スペースを作ります。 / 右:100均の万能パテで整形。

ちなみに製作当時、実況を投稿したブログ記事なんかも書いてます。
 ⇒ 世界最小の、あるモノを製作中!  VS:3Dプリンター


全長39mm! 「 世界最小のアイロン 」 の作り方!!全長39mm! 「 世界最小のアイロン 」 の作り方!!
▲左:ほぼ完全なシンメトリーのデザイン。 / 右:型取りしてコピー。 (ここでも、いろいろ調色や離型の実験をしています)

パテで整形していると、思いの外にキレイに仕上がりました。

これ、工作中にキズを付けたり失敗したら、もったいないかも。
‥と思ったので、シリコーンで型取りして樹脂を流し込み、いくつか複製を作って、そちらで作業を進めていきます。

全長39mm! 「 世界最小のアイロン 」 の作り方!!全長39mm! 「 世界最小のアイロン 」 の作り方!!
▲左:100ボルトでLEDを光らす回路。 / 右:アイロン内部で、LEDと発熱体を圧着端子で結合。


だんだんのめり込んで来て、通電ランプを付ける事にしました。
100ボルトでLEDを光らせる回路を組み込ます。 本体に穴を開け、光ファイバーで外から確認できるように。

って、 もはや、試作レベルではありませんね(笑)。

すべての部品が揃ったら、シリコンで固めて、完成!

超小型アイロン世界最小のアイロン
▲左:完成品。コードと比べると、その小ささが分かるかと思います。 / 右:アイロン面は、なめらかに削って、鏡面加工。


A world's smallest iron

写真は、実際に皮を補修しているところ。
イメージだけで作った割には、工具としてばっちり活躍しています。

1分程度で最高温度に達し、使用可能に。 本体はかなり熱くなるので、ツマミの端の方を持ちます。
今の季節だと10分くらいは使え(持て)ました。


というわけで、趣味と実益を兼ねた、工具の制作のお話し。

えっ? バカバカしいって!? 
いいんです。 僕はそういう、くだらない工作が大好きな人なんですよ!

ちなみに、世界最小でググっても、今現在ではこれより小さいのは無さそうです。 
ギネスにでも、申請してみようかな(笑)。


PS:型は取ってあるので、量産可能です。 もし、どうしても欲しい人が何人かいたら、制作しますよ!
※PL法のからみも有り、キット化での小分けを検討しています。 確認が進むまでしばらくお待ち下さい。2017.0201



同じヒーターを使って作った姉妹品。
 ⇒ 100円ヒーターで、足用アンカ(ホットボード)を作ってみた!

 ⇒ お仕事用、低温コテを作ってみた。  (2015年初工作)
 





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この記事へのコメント
IGUさん、初めまして ^^
凄い工作の数々と、「なおす人」日記の様々な補修の記事を
とても興味深く拝見させて頂いております。
それにしても、この「世界最小のアイロン」は素晴らしいですね!
私も補修業ですが、コレ位のサイズのアイロンが本当に欲しくなります。
これからも、楽しい工作、補修の記事を楽しみにしています。
それでは、また ^^
Posted by 奥原 了奥原 了 at 2012年12月23日 21:23
コメントありがとうございます。

何か欲しい物や、必要な場合、まず自分で作れないか考えているうち、こんなブログになりました。

楽しんで頂けて、こちらも嬉しいです。

補修の世界も厳しいですが、お互い頑張りましょう!
Posted by IGUIGU at 2012年12月23日 22:07
はじめまして

びっくりです!(@0@
こんな可愛いアイロンを手作りだなんて
普通、誰も思いつかないですよね。
何でもご自身で作られてしまうようで本当に尊敬いたします。
プロフィールの欄、カヌーも自作されことがあるのですか?
世の中にはこんな凄い方もいらっしゃるのですね。感動です。
時々のぞかせて頂きますね^0^
Posted by aiai_pop-upaiai_pop-up at 2012年12月24日 00:30
いいね。
素材はアルミを曲げて加工ですか>?
 ダイソーにのパテは視た事が無いですね 油圧計も観た事が無いです。
 今度いつものダイソーと違う処へ行き探してみたいね。
 HOTボンドの発熱体利用は良い発想です。
 見習いたいね数個作って在るようですのでYAHOOオクでオークションにだして見られたらいいかも売れるかも ?
発熱体は秋葉当たりで在るかもね>? また海外様には小型のアイロンが在りますが 因みに私はスキー様のWAX用アイロン(100W?)を持っております。
 これをヒントに転用してみたいです。 今スキーはあまりは流行らないのでWAXアイロン辺りはヤフオクで安いかも 電熱あんかは40Wです。 形は良いね。
 今流の車用アンテナがこの様なスタイルが在ります。
 BMW&トヨタ当たりの高級車に
 次回作も宜しく
Posted by タッチ at 2012年12月24日 19:00
aiai_pop-up さん

ふざけて作ったら、うまく実用になりました。

昔作ったカヌーも、同じような感じです。
⇒ 材木カヌー http://making.ti-da.net/e2876690.html
⇒ FRPカヌー http://making.ti-da.net/e3074152.html
Posted by IGUIGU at 2012年12月28日 21:31
タッチ さん

おじさんの僕から見ても、かなり高齢そうな文体が気になりますが‥。

まぁ、生暖かく見守って頂ければと‥。
Posted by IGUIGU at 2012年12月28日 21:34
凄いですね!感心しました。
Posted by ミチノリ at 2015年01月02日 16:45
ありがとうございます!
Posted by IGUIGU at 2015年01月02日 17:01
小さいアイロンほしいので、作っていただけないでしょうか?お値段はいくらになりますか?よろしくお願い致します。
Posted by 神戸市 地道と申します。小さいアイロンの件 at 2017年02月01日 14:42
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