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2011年03月15日

「音で極めろ!」キャンプご飯のコツ(焚火やカセットコンロOK)

「音で極めろ!」キャンプご飯のコツ(焚火やカセットコンロOK)

お米の国の人ですもの‥。

日本人なら、非常時でもやっぱり、炊き立ての米の飯を、食いたいものです!


僕は、過去に5年ほど、アパートを引き払って、国内外を放浪していました‥
今回は、そんな僕がお勧めする、とっても簡単な「ご飯の炊き方」。

使うのは、鍋とガスコンロ。 ‥炊飯器を使わないで炊く方法です。
グルメを気取らず、「失敗せずに、普通に食えればいい!」という人にお勧めな、超実用的な内容です。

注:1~2人前程度の分量向けです。


簡単! 「音」で感じる、お米の炊き方


「音で極めろ!」キャンプご飯のコツ(焚火やカセットコンロOK)鍋は、飯盒でなくても、普通の鍋で大丈夫です。
ひっくり返したり、叩く必要もありません。

できれば、ステンレスやチタン製が、焦げ付いた時の後処理が簡単です。
(キャンプ時、焦げた場合は、海岸の砂と水を入れて、木の棒で擦って落としてました)


「音で極めろ!」キャンプご飯のコツ(焚火やカセットコンロOK)火種は、ガスコンロが火力の調整がしやすいのでベスト。
(ガスは風に弱いので、屋外ではダンボール等の風除けが欠かせません)

ちいさな鍋の場合、基本、沸騰した後は、吹きこぼれないような、ごくごく弱火です。


「音で極めろ!」キャンプご飯のコツ(焚火やカセットコンロOK)旅人時代の僕は、焚火やガソリンor灯油ストーブなど、いろんな火で飯を炊いていました。
太い針金で「ゴトク」を作るなど、鍋と火との間隔を調節できるように工夫すると、火力調整の効かないストーブでも使いこなせます。


キャンピング・ストーブは一時期こだわっていたし、お米の銘柄なども、もちろん上等に越したことはないけど、そんな事より、お米を炊くポイントは「炊ける音」! なんです。


以下、写真で解説します。 今回はベランダで炊いてみました。

◆お米と水を計量、浸け込み
「音で極めろ!」キャンプご飯のコツ(焚火やカセットコンロOK)「音で極めろ!」キャンプご飯のコツ(焚火やカセットコンロOK)
▲左:まずは、お米を計量。 鍋の1/4程度。 / 右:メモリで、お米の1.2倍の水を加えます(無洗米なら、少し多め)。

お米は、できれば研いだ方がいいけど、水は貴重なので状況に応じて‥。 無洗米という便利なお米もあります。 できれば1時間。最低でも30分ほど水に浸しておきましょう。

◆カセットコンロの火加減
「音で極めろ!」キャンプご飯のコツ(焚火やカセットコンロOK)「音で極めろ!」キャンプご飯のコツ(焚火やカセットコンロOK)
▲左:最初は中火で沸騰させます。 / 右:沸え始めると、グツグツ音がして、泡がでてきます。

まずは、鍋を火にかけ、中火で沸騰させます。
やがて、シューシューと蒸気が吹き出してグラグラ煮え始めます。

ここで、吹きこぼれないよう、ごくごく弱火に調節。 フタが持ち上がるようなら、小石等を載せておきます。

「音で極めろ!」キャンプご飯のコツ(焚火やカセットコンロOK)「音で極めろ!」キャンプご飯のコツ(焚火やカセットコンロOK)
左:煮え始めたら、ごくごく弱火にします。風で火が消えないよう、周りをダンボール等で覆います。 / 右:適当な石を載せておくと、フタが浮くのを防げます。

◆待つこと、約15分後
最初は「ジュクジュク」や「グツグツ」と、音がします。
そのまま待っていると、しばらくフタの周りから泡を吹きながら煮立ちますが、やがて泡が消え、いつの間にか、静かになります。 (この時点で、水気はほとんど飛んでいます)

そして、はばかるように小さな音で「チリ‥、チリ‥。パリ、パリ。」と‥、鍋の中から、かすかな音が聞こえてきます。
小さな音ですが、それまでとは違う、乾いた感じなので、注意していれば気が付くと思います。

その音が、炊き上がった合図!
水分が蒸発しきって、焦げ始める一瞬が、ちょうど良いタイミングなんです。
(気のせいかな? などと考えていると、焦げてしまいます。 自分を信じて! )

もしくは、割り箸等を鍋フタに当て、グツグツという振動を感じ無くなったら、炊けている。 という見分け方もあるようです。


最後に余分な水分を飛ばすため、ここで10秒ほど強火にします。
後は火を止め、10分ほど放置(蒸らし)して、完成!

「音で極めろ!」キャンプご飯のコツ(焚火やカセットコンロOK)


だいたい、火にかけてからチリチリまで、約15分~。 タイマーがあると、便利です。
もし、静かになった後、数分たっても音が聞こえなかったら、匂いを嗅いで、少しでも焦げ臭がしたらストップ!

大量に吹きこぼれたりしなければ、まだ炊けていない‥、という事はないでしょう。
また、焦げ臭が強くなければ、鍋が焦げ付いていることもないはず。

慣れれば、ルーチンのように簡単な作業です。


「ジュクジュク」から「シーン!」 そして「チリチリ」への、かすかな違い。
「音」に注意しているだけで、ご飯は炊けるんです。

出来上がったご飯をお茶碗によそうと、米粒がキラキラ光って美味そうです。

「音で極めろ!」キャンプご飯のコツ(焚火やカセットコンロOK)噛むのももどかしく、久しぶりの芳しい、炊きたての白いご飯を飲み込むように食べていたら、何故か泣けてきました。

米って、旨いなぁ‥。

「音で極めろ!」キャンプご飯のコツ(焚火やカセットコンロOK)


※実は僕、普段は玄米しか食べないんです。 ‥白米は、やっぱり違いますね。


その2。 最低限、食えれば良い! レベルの方法


「音で極めろ!」キャンプご飯のコツ(焚火やカセットコンロOK)僕の食の貧しさを公開するようで、恥ずかしいのですが‥。
実は、もっともっと簡単な方法があります。

これは、旅人時代、忙しい時や遠征中に使っていたワザ‥。
(ベースキャンプとは別に、小型テントを持って西表島縦断や、カヌー遠征とかしていました)


「音で極めろ!」キャンプご飯のコツ(焚火やカセットコンロOK)秘密兵器は、発泡スチロールの、フタが閉まる容器。
スーパーの裏に、よく転がっています。(100均でも売ってますね)

この容器を、さらに断熱加工します。

鍋がギリギリ入るサイズの発泡スチロールの箱の内側に、アルミホイルを両面テープ等で全面に貼っておきます。
フタの裏側も忘れずに。


後は簡単!

水加減を、気持ち少なめに調整したお米を鍋で煮て、沸騰したら箱の中に入れ、そのまま放置するだけ‥。


30分経つと、余熱で火が通り、芯の無いご飯が食べられます。

でも、まるで、おかゆを固くしたみたいな食感。
‥銀シャリとは程遠い、あまり美味しくはないシロモノですが、腹を壊す事は無いハズです。


これなら、鍋を見張っていなくてもOK!
炊けるまでの間に、釣りに出かけたり、オカズの調理に取りかかれます。

焚火で焼いて、醤油をぶっかけた魚と一緒に食べれば、米の味は気になりません。 (という事にしておきます 笑)
ネタですが、醤油スプレーも参考に!


同じ食事でも、パンや、パスタ等の小麦粉系とは、食後の安心感がぜんぜん違います‥。
やっぱり米の飯は、どんな時でも、心強いですね。




今回は、東日本大震災を受けての記事です。

この記事は被災者の方には、届かないと思います。
でも、今は無事な人も、こんな方法があると、ぜひ覚えておいて下さいね。


食べ物があるって事は、幸せです! 

まずは、感謝しながら飯を食って‥。 そして、生きてゆきましょう。





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この記事へのコメント
イイですね。

未使用の古いガスボンベ缶どうしよう。

処理に困ってます。

コンロは持ってないです。
Posted by ta-isa at 2011年03月18日 06:06
ガスコンロは、ホームセンターで安価で売られています。

居間のテーブルで鍋をやったり、キャンプで燻製を作ったり、いろいろ使えますよー。
Posted by IGUIGU at 2011年03月18日 22:19
IHコンロと迷ってましたが非常時にも有効なガスコンロを買おうと思います。
Posted by ta-isata-isa at 2011年03月19日 12:53
ぜひ、お米を炊いてみてください。

炊きたては、ホントに美味いですよ。
Posted by IGUIGU at 2011年03月19日 21:45
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