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2010年06月14日

梅漬けに、シソの葉を投入

今年も、我が家は梅干しを仕込みました。

ところが、梅の実を4月に漬けたものの、その後、どこに行っても赤紫蘇は見つかりません。

本土よりも数ヶ月、季節が早く進む春の沖縄では、とっくにシソが見つかっても良さそうなものですが…。


たぶん、需要と供給のバランスでしょう。

沖縄産の梅が4月に出始めるとしても、大手スーパーに大量の梅が並ぶのは、本土産が届く6月に入ってから。その時期に合わせて、シソの葉を店頭に並べるのかもしれません。


赤紫蘇の葉ま、市場の分析はともかく、やっと赤紫蘇の葉をゲット。

仕事で打ち合わせに行った恩納村。

途中で寄った「道の駅 恩納(おんな)」の野菜コーナーで、ついに発見しました。一袋、110円。(×2を購入)

さっそく、梅干しの着色に取りかかります。



赤紫蘇を入れる時期&紫蘇の量


赤紫蘇を洗浄

通常、梅だけで7~10日程度、塩漬けにして、梅が十分に漬かってから赤紫蘇を入れると良いと言われています。

赤紫蘇は、梅酢と合わせると、キレイに発色して保存がきく状態になります。

逆に、梅酢が無いと、保存が難しいということ。
去年の梅酢があれば、それに漬ければOKですが、無い場合は梅酢が貯まるまで待つか、数日なら(塩もみした後)冷蔵庫に入れておきます。


前回書いた「ビニール漬け」なら、一日で梅酢が上がるので、お勧めの方法です。(情緒は無いですが…)


梅の実とシソの比率は、重量比で、だいたい10:1と言われています。
(農家さんによっては、10:2以上とする場合もあります)

我が家の梅干しの在庫は15Kg以上はあるし、季節を味わう趣味の梅干しなので、今年は2Kgと、少量の仕込み。
それでも、部屋の中に、ほのかに漂う、梅やシソの香りは、いいものです。


水洗い&葉をカット


まずは、買って来た赤紫蘇の葉を、大急ぎで処理。

シソが出回るのは梅雨の時期なので、泥ハネなどもあります。
流水でざっと洗ったら、茎から一枚一枚、葉っぱを千切っていきます。


赤紫蘇に付いたイモムシ注意深く作業していると、やっぱりいました。イモムシ君。(今回は合計9匹)

最初の一匹だけは、ひゃっ! っと叫びそうになります。
子供の頃は平気だったけど、冷たくてヒタッとした感覚は、好きじゃないなぁ。
(2匹目からは、ガマンして摘めるくらい…)


農薬とかを使っていないシソの葉は、当然ながら虫は付きもの。
冷蔵庫の中でも、しばらく活動しているようなので、買ったらすぐに処理した方が良いのです。

ここからは、写真で…。

赤紫蘇の葉をちぎっていきます></a>  <a href=赤紫蘇の葉を洗います
▲左:葉っぱを一枚一枚、根本から千切っていきます。 / 右:葉っぱを良く洗います。

茎を長く残すと、塩もみする際に葉を傷つけやすいようです。(でも、数ミリ残しておくと、後でほぐすときに楽です)


赤紫蘇を乾燥  赤紫蘇を計量
▲左:水分をある程度乾かします。 / 右:千切った茎は91g。葉っぱは正味、110gでした。


一回目の塩もみ


塩の量はだいたい適当です。
あえて分量を書くと、梅を漬けた時と同じ割合の塩を、2回の塩もみに半々づつ使うくらいでしょうか。
(10キロの梅で塩分量18%なら、1キロの紫蘇に、塩90g×2とか…)

この場合の塩は味付けのためではなく、保存を目的に、葉の水分を取り除く役割が大きいようです。 塩分は結局、アク汁と一緒に捨ててしまうので、あまり塩の分量にこだわる必要は無さそうです。

葉の部分は薄いので、浸透圧ですぐに水分は抜けますが、茎の部分の脱水は時間が掛かります。
なるべく茎を除いた方がいいのは、こんな理由もあるようです。


今回は18%と15%の合計2Kgの梅用。…なので、ざっと小さじ3杯(15g)を1回目と2回目に、それぞれ入れることにしました。

赤紫蘇に塩を投入

赤紫蘇を揉み込んで行くと 赤紫蘇がシナッとしてきます赤紫蘇のアク
▲全体を混ぜるように揉んでいくと、だんだんシナッとして、やがて手の平に収まるくらいになります。ぎゅっと絞って、出たアク汁を捨てておきます。


2回目の塩もみ


乾燥わかめのようになった赤紫蘇。
もう、水分は出そうにありませんが、まだまだ絞れます。

2回目は、塩を良くすり込んだら、10分ほど放置すると、塩が馴染むようです。

赤紫蘇に塩を投入2

赤紫蘇を塩もみ 赤紫蘇のアク2赤紫蘇団子
▲さっきより丁寧に、じわじわと圧力を加えていきます。今回出てくる液体もアクなので、捨ててしまいましょう。

最後は、シソを団子のようにまとめておきます。


梅と一緒に漬け込み


今回、絞りに絞ったシソ団子の重量は、72gでした。

最初が200gで茎が90gでしたから、正味110gの葉から、約40ccの水分が抜けた事になります。
感覚的には、もっとカラカラの感じですが、こんなもんでしょう。

これを梅酢に漬けると、すっと赤く発色していきます。

赤紫蘇に梅酢を投入  梅漬けに赤紫蘇を投入
▲左:シソを2つに分け、梅酢を注いで軽くほぐし、梅と合わせます。 / 右:シソを入れた直後の状態。

赤紫蘇で染まった梅干し
▲シソを入れて、2日目の状態。梅酢が赤く染まっています。

この状態で、しばらく寝かし、次はいよいよ、梅を干す作業です。



赤紫蘇の色素シソの色素は、ポリフェノールの一種のアントシアニン。
酸性で赤く、アルカリ性だと紫に発色する色素です。

写真は、捨てる予定のアク汁に、酢を垂らした実験。やはり、混ざった部分が真っ赤になります。
アントシアニンは一般的な色素で、沖縄の紅芋の色素も、同じ種類です。
   「アセロラ」の、その後 (紅芋色素で、着色成功!)


  ◇梅の実、その他のレシピ◇

  梅の実の選び方/加工方法
  カリカリ梅 漬け込み中!(作り方)
  梅酒、2種類 (焼酎+グラニュー糖/泡盛+黒糖)作り方
  梅干しを作ってみよう!
→  ┗ 梅漬けに、シソの葉を投入
  梅ジャム、成功! (作り方)

  梅ざんまい(2008年)


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この記事へのコメント
見てるだけで、お口の中がすっぱくなったよ~な…

今年はいつも梅干しや味噌作りに気合い入る母が手術がかさなり、手作り物はないな…

来年は又、母と作る予定です
Posted by 知念っち at 2010年06月14日 23:27
お母さん、手術って…。 早く元気になられるといいですね。

味噌は、まだ作ったことが無いですが、楽しそう!

自家製は美味いらしいですね。 「手前味噌」は、上等品の代名詞♪
Posted by IGUIGU at 2010年06月15日 21:45
オレも何か漬けるかな

浅漬けは得意なんですが………





ばいや~。
Posted by 超酒酔人 at 2010年06月15日 22:46
おや、奇遇ですねぇ。

僕は一夜漬けが、得意なんです(爆)。


テストの前に、一気に覚えて、すぐに忘れてしまいます。 …これ、一種の才能かも。
Posted by IGUIGU at 2010年06月15日 23:03
こんにちは♪

私はなんにも漬けたことないです(^_^;)
誰かが漬けてくれてた…過去形(笑)

食べる係りです(^O^)
Posted by ayame at 2010年06月16日 16:26
料理の好きな男はお勧めですよー。

能力として並列処理が必要なんで、いろんな事が上手だったりします。

僕も食べる係りをやりたいんだけど、いつも、ついつい手が出ちゃうんだよなぁ。
で、いつも作る人。なんです。
Posted by IGUIGU at 2010年06月17日 20:51
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