モルタルカービング、初挑戦!

IGU

2011年06月11日 23:02



きっと、このネタ。
物作りが好きな人には、たまらないはず!

今回は「エイジング」と呼ばれる建築美術のお仕事。 その作業のお手伝い、2回目の体験談です!
エイジングの様々な技の中でも、特徴的で楽しい作業! モルタル・カービングにチャレンジしてみました。


モルタル(セメント)が、貫禄のある、風化した岩石なんかに化けるんですよー!


今回は、各種施工をされている、「マルゲ=美術」さんの現場に、お邪魔させて頂きました。
「体験談」なので、サラッと行きます。
(記事内容は、参考程度にしておきます。興味が有る人は、いろいろ調査して下さいね。→ ※注


モルタル練り(混合)


バケツに、セメントと砂を混合して行きます。 今回の比率は、だいたい1:2。

練り船ではなく、バケツに水とセメント、砂を入れ、パワーミキサー(電動ドリル)で攪拌して行きます。

垂直面で、たれ落ちない程度の粘度に。

← 写真:接着性を高めるのとか、粘りを出す系の添加物を加え、攪拌します。


モルタル、左官


「塗ってみる? 」。 勧められたのですが、ここは師匠にお願いしました!
だって、あんまり経験無いし‥。

下地を処理してから、2~3cmの厚みで、モルタルを盛って行きます。

ここのコテさばきで、モルタルの施工面に表情が出ます。

迫力を出す際は、もっと厚めに塗るそうです。

← 写真:ノロを塗ってから、モルタルを盛って行きます。



いざ、カービング


約1時間ほどすると、セメントが初期硬化をはじめます。
固まると石のようになるコンクリートも、最初はゴクゴク脆い、砂岩のような状態。

季節や配合によっても違うけど、人の手でカンタンに加工できる時間帯が、わずかにあります。
そのタイミングで、表面に模様を付けていきます。


▲左:定規で測って位置を決めます。 / 右:水平にケガキます。

← 写真:模様を付けていきます。

「お店の正面玄関だから、遊んじゃってイイですよー! 」師匠の言葉に、「えぇ!?」。
真面目な僕は、アセってしまいます(笑)。


この後、モルタルが乾いたら下地を処理し、岩石のベースとなる色を全体に塗り、前回紹介した2ウォッシュ1ドライの仕上げ工程に入ります。
→ エイジング、初挑戦!!

カンタンそうに見えるけど、実は色づくり(調色)が、仕上がりの良し悪しを決める重要なポイント。
ここが、プロのノウハウ部分です。



▲処理完成。モルタルの壁が、石積みのような雰囲気になって行きます。




というわけで、今回は石積み風の仕上げの一例。

他にも、制作する人の「イメージ」次第で、様々な造形が可能です。
手でサクサク、モルタルを削っていく感触、そして作品が、街の風景の一部になる達成感。‥たまらないです!

エイジングって仕事、かっこいいなぁ!!



※注:工程を詳しく書きたい所だけど、いろいろなノウハウもあるし、何より建築関連は、微妙な要素を含みます。 万が一、施工したモルタルが落下したら‥。(世間は忘れちゃったけど、姉歯建築 事件なんて一件もあります)

 基本的なポイントは、写真で紹介しています。 理解できる人だけ、更なる調査の上、チャレンジして下さいね。


0617追記

▲後日、完成した写真が撮れたので、追加しておきます。 かっこいい!!


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