きっと、このネタ。
物作りが好きな人には、たまらないはず!
今回は「エイジング」と呼ばれる建築美術のお仕事。 その作業のお手伝い、2回目の体験談です!
エイジングの様々な技の中でも、特徴的で楽しい作業! モルタル・カービングにチャレンジしてみました。
モルタル(セメント)が、貫禄のある、風化した岩石なんかに化けるんですよー!
今回は、各種施工をされている、「
マルゲ=美術」さんの現場に、お邪魔させて頂きました。
「体験談」なので、サラッと行きます。
(記事内容は、参考程度にしておきます。興味が有る人は、いろいろ調査して下さいね。→
※注)
モルタル練り(混合)
バケツに、セメントと砂を混合して行きます。 今回の比率は、だいたい1:2。
練り船ではなく、バケツに水とセメント、砂を入れ、パワーミキサー(電動ドリル)で攪拌して行きます。
垂直面で、たれ落ちない程度の粘度に。
← 写真:接着性を高めるのとか、粘りを出す系の添加物を加え、攪拌します。
モルタル、左官
「塗ってみる? 」。 勧められたのですが、ここは師匠にお願いしました!
だって、あんまり経験無いし‥。
下地を処理してから、2~3cmの厚みで、モルタルを盛って行きます。
ここのコテさばきで、モルタルの施工面に表情が出ます。
迫力を出す際は、もっと厚めに塗るそうです。
← 写真:ノロを塗ってから、モルタルを盛って行きます。
いざ、カービング
約1時間ほどすると、セメントが初期硬化をはじめます。
固まると石のようになるコンクリートも、最初はゴクゴク脆い、砂岩のような状態。
季節や配合によっても違うけど、人の手でカンタンに加工できる時間帯が、わずかにあります。
そのタイミングで、表面に模様を付けていきます。
▲左:定規で測って位置を決めます。 / 右:水平にケガキます。
← 写真:模様を付けていきます。
「お店の正面玄関だから、遊んじゃってイイですよー! 」師匠の言葉に、「えぇ!?」。
真面目な僕は、アセってしまいます(笑)。
この後、モルタルが乾いたら下地を処理し、岩石のベースとなる色を全体に塗り、前回紹介した2ウォッシュ1ドライの仕上げ工程に入ります。
→
エイジング、初挑戦!!
カンタンそうに見えるけど、実は色づくり(調色)が、仕上がりの良し悪しを決める重要なポイント。
ここが、プロのノウハウ部分です。
▲処理完成。モルタルの壁が、石積みのような雰囲気になって行きます。
というわけで、今回は石積み風の仕上げの一例。
他にも、制作する人の「イメージ」次第で、様々な造形が可能です。
手でサクサク、モルタルを削っていく感触、そして作品が、街の風景の一部になる達成感。‥たまらないです!
エイジングって仕事、かっこいいなぁ!!
※注:工程を詳しく書きたい所だけど、いろいろなノウハウもあるし、何より建築関連は、微妙な要素を含みます。 万が一、施工したモルタルが落下したら‥。(世間は忘れちゃったけど、姉歯建築 事件なんて一件もあります)
基本的なポイントは、写真で紹介しています。 理解できる人だけ、更なる調査の上、チャレンジして下さいね。
0617追記
▲後日、完成した写真が撮れたので、追加しておきます。 かっこいい!!