▲
メッキに使った銅板(左)と、サンポールメッキされた真鍮板(右)。 ※右は研磨済。
身近なトイレ洗剤で、好きな金属をメッキできちゃう「
サンポールメッキ」。
まずは、いちばん簡単そうな、銅メッキからチャレンジしてみました。
1,
サンポールメッキの準備/予備実験
2,
廃液処理についての考察
⇒ 3,
銅めっき編
4,
亜鉛めっき編
5,
錫(スズ)めっき編
6,ニッケルめっき編
7,サンポールメッキのまとめ
メッキに使う金属の中でも、銅は「
つきまわり性(均一電着性)」が良いと言われます。
そのため、他の金属のメッキ下地としても、よく使われるとか。
メッキの基本のように思えるので、まずは銅メッキから実験してみました。
作業は、写真のように容器の中に、5倍希釈したサンポール(トイレ洗剤)、めっきしたい物、溶かす金属を入れ、電流を流して行きます。
⇒ メッキの準備は、
1,サンポールメッキの準備/予備実験 を参照!
泡は、多からず少なからず、ふつふつと湧く程度に、流す電流の量を調整。
(開封した直後の、ペットボトルの中の炭酸の泡が目安かな‥)
今回は、4×5センチの板に、3Vの電圧をかけてみました。
※電流による泡の出方の違いは、次回の亜鉛メッキ編でレポートします。
何枚か実験したところ、メッキしたい金属の表面がキレイに磨かれていて、油などが付いてなければ、ちゃんとメッキ出来るようです。
今回は、磨いた鉄板、真鍮板を使用。 どっちも大丈夫。
さて、もっといっぱい電流を流せば、早くメッキできるかな?
思いついたのが、水を撹拌しながらメッキすれば、大電流を流しても、均一でキレイにメッキできるのでは? というアイデア!
さっそく、マブチ水中モーターをビンにセット。
電流を300mAほど流すと、メッキされる側の金属から、モコモコと盛んに泡が発生してきます。
この状態で、水中モーターをスイッチオン。どうなるか?
▲
左:水中モーターを入れ、電流を300mA以上流して実験。 かなり泡が立っています。 / 右:20分後の、鉄板‥。
20分ほど待って、モーターを止めてみると、なんてこった、ゴミだらけで汚いめっきです。
磨いても、ザラザラ‥orz。
どうやら、液中に溶けた銅が再結晶(スラッジ?)化して、それが鉄板にこびり付いたようです。
オチが付いたところで、今回の実験は終了。
どうやら、特別な事をしなくても、サンポールメッキは可能だったようです。
気を取り直して、まとめ。
当初、心配していた、鉄板の裏表(溶かす側の金属からの遠近)による違いも、今回の距離関係では、それほど影響無さそうです。
‥その後も何度か実験しましたが、液の濃さ/古さ(メッキの回数)、電圧/電流等、金属表面の状況など、様々な条件によって、メッキの付き具合や見かけの色は異なります。
▲
左:電圧低め、液薄め。表面が黒っぽい仕上がり(磨けば光ります)。 / 中:良好な仕上がり。 / 右:実験の数々‥。
でも総じて、サンポール銅メッキは、ちゃんとメッキとして成り立ちそうです。
ちょっと変かな? と思っても、磨き直したり、きちんと脱脂して再トライすれば、リカバリ可能!
とりあえず、銅メッキは、成功と言うことで。
▲1枚目と同じサンプル。右側の製品(真鍮に銅メッキ)の磨いた部分に、ハサミの影が、キレイに写っています。