僕は「色」というものに、深い関心を持っています。
このブログでも過去に、
光と色の関係について、いろいろレポートして来ました。
⇒ 記事カテゴリー : 「
色の道(正しい光を求めて) 」
さて、太陽の光がとても強い、ここ南国の沖縄。
夏などは光が強すぎて目がチカチカし、微妙な色が判らなくなる事もあるくらいです。
その眩しい光を遮るサングラス。 しかも自動調光機能のついたHOYAの調光レンズは、僕が前からとても気になっていた商品。 今回はその調光レンズの、モニター・レポートです。
実験! 紫外線で色が変わるレンズ
▲左:レンズの片側をアルミホイルで包み、紫外線を照射。 / 右:半分が調色された状態。
実際に使用する前に、自宅で実験してみました。
たまたま(笑)、
紫外線照射機を持っていたので、そのランプで照らすと、あっという間にレンズが真っ黒。 これは期待できます。
注:僕は、作ることと工夫が大好きなだけで、危ない人では無いと思います。
色がクッキリ!
沖縄では、とにかく光が眩しすぎて、時に色の判別が難しい事さえ有ります。
以前、机を手作りしていて、自分で塗っているペンキの色が判りませんでした。
⇒
2年前の、手作り仕事机をリニューアル!
でも、サングラスが有ると、色がクッキリ見える事を、その時に気が付きました。
試しに、色見本と写真を持ってベランダに出て、サングラス有る無しで見比べてみます。
やはり、サングラスを通したほうが、色がクッキリと見えるようです。
▲カメラの設定を変えて、擬似的に見え方を再現。 あまりに明るいと、左の写真のように明度の高い色が飛びます。
紫外線センサーとしても‥
▲左から、紫外線無し / 薄曇りの状態(太陽が出てなくても色は少し変わります) / 直射日光で調色された状態。 上は普通のメガネ。
HOYA調光レンズは、紫外線に感応して色が変わるタイプ。
色の変化にかかる時間は数分程度と聞きましたが、実際にはみるみる色が黒くなっていきます。
これを利用すると、普段どこで紫外線を浴びているか、カンタンに判るセンサーにもなります。
例えば、意外と自動車の中では色が変わりにくいようです。
‥実は、一般的な車のフロントガラスは「合せガラス」といって、事故の時に破片が飛び散らないよう、2枚のガラスの間に樹脂フィルムが封入されています。
この樹脂が紫外線を吸収してくれるので、前からの光では調光グラスも反応しにくいようです。
が、サイドガラスは別。
最近では一部で紫外線カットグラスが使われている車種も有りますが、一般的な車は無防備です。
僕はUVカットフィルムをサイドのガラスに貼っています。(車検OKのタイプ)
ただ、長年使っているので劣化し、前回の車検時に透明度が基準に達してないとかで、運転席側は剥がされてしまいました
なので、夕方、右から光を浴びている時は、かなり調光レンズが黒くなっていました。
(フィルムが残っている助手席側は、大丈夫なようです)
※ 女性の方、日焼け止めのため、車のサイドウインドーにUVカットフィルムを張ったほうが良いですよ!
ちなみに、日焼けはしないと思いますが、蛍光灯でも調光グラスの色は変わります。
蛍光灯は放電で紫外線を発生させ、それで蛍光物質を光らす構造なので、わずかに漏れる紫外線も有るようですね。
実際に使ってみて
入手してから、出かける時はいつも調光グラスを使ってます。
休みの日にヤンバルに遊びに行った際は、なかなか良い感じでした。
まぶしい屋外を散策する時はサングラスに、店内で食事する時は普通の透明なレンズへと、自動で変わってくれるので、メガネを何本も持ち歩いているような便利な感覚です。
逆に、条件によっては色の変わる速度が追いつかないかな。
ショッピングであしびなー行った際、店から出るとレンズが黒に、すぐに別の店に入るとレンズは黒いまま‥。また外に出るとレンズの色が濃くなって‥。の繰り返しでした。
というわけで、紫外線によって自動で色が変わる調光レンズ。
僕は視力0.2程度。 普段メガネをしているので、サングラスはとても面倒でした。
(必要な時はコンタクトをしてサングラス使用)
ただ、このHOYAの調光レンズなら、度付きの
普段使いのメガネが、眩しい時に
自動的にサングラスになってくれるという‥。
この便利さ、自由さは、ちょっと革命的。
屋外での
調色の仕事の際や、特にアウトドアでの遊びの時に、手放せない相棒になってくれそうです。