鉄球への穴開け方法!

IGU

2012年02月09日 21:54


▲ボール盤で、鉄球に穴開け。

またまた今回も、マニアックなネタ。 鉄球への穴開けについて、まとめてみました。


(普通の人だと、まったく関心無いと思うけど) 僕と同じくらい工作好きな人なら、「鉄球」に様々な可能性を感じるハズです(笑)。
ボールジョイントやベアリング、カメラの自由雲台とか、真円の鉄球があって初めて成り立つ製品って、多いんですよ!

今回、ちょっとした工作のために、鉄球に穴を開けてみようと思い立ちました。
以前も作った、ボールジョイントの制作のためです。

用意したのは、パチンコ玉。

‥しかしこれが、硬いカタい‥。


手持ちのボール盤(工具)では、どうしても穴が開きません。
ステンレス用鉄鋼ドリルの新品を使っても、刃が、ツルッと表面を滑ってしまいます。

ダイヤモンドヤスリで表面をたいらにしたり、ダイヤのリューター(超高速回転ツール)で凹みを作ってから試してみても、刃が負けて鈍ってしまうんです。 
(ガラス用タングステンカーバイト鋼でも、ダメ‥。 → 砕けました。)

これは、お手上げだぁー‥。
恐るべし、パチンコ玉!


まあ、一日中叩かれて、転がって、ぶつかりまくる鉄球なので、かなり硬度の高い鋼鉄が使われているのでしょうね。


というわけで、パチンコ玉はあきらめ、品質のそれほど高くない鉄球を探してみます。

で、100均で、二種類の鉄球をゲット!!


ダイソーで購入した鉄球二種類。


メモホルダーと、おもちゃの鉄球。

サイズは、メモホルダー用が直径12mm。 おもちゃ用が16mm。 
(パチンコ玉は直径11mm)

ちなみに、以前作った「ボールジョイント」ネタでも、同じ商品を利用しています。
→ ボールジョイントの作り方




▲左:強度の低い鉄なら、ドリルで簡単に穴が開けられます。 / 右:MDFにドリルで凹みを付け、保持板とすると、球にキズが付きません。

100均の鉄球二種類。 ‥こちらは、あっけないほど簡単に、穴が開けられました。
先ほど、さんざん苦労したのが嘘みたい‥。

それにしても鉄って、使用目的によって、ほんとに強度が様々ですねー。
(マニアなら知ってると思うけど、釘が切れるサバイバル ナイフとか、ありますもん!)


ちなみに昔、プレス型を作る職人と話した事が有りますが「鉄は硬い素材ほど、加工がし易い!」と言ってました。
焼入れ前に好きな形に繰り抜いて、熱処理を施すと、他の鉄を加工する超高強度のプレス型となります。

というわけで、教訓。 鉄は用途によって選ぼう!


▲穴開けの終わった鉄球。下のパチンコ玉は、加工不可能でした‥。


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